診療放射線技師の仕事
診療放射線技師の仕事として一般的に思い浮かべるのは胸部X線写真の撮影の風景ではないでしょうか。でもこれは診療放射線技師の仕事のほんの一部に過ぎません。
では、診療放射線技師の仕事について見てみましょう。診療放射線技師の仕事は、以下の四つに分類されます。
・画像撮影(X線一般撮影、X線CT撮影、それ以外の画像撮影)>
・RI(ラジオアイソトープ)検査
・放射線治療
・放射線管理
・画像撮影(X線一般撮影、X線CT撮影、それ以外の画像撮影)とは
X線、超音波、電磁波などを利用した装置を使って、外見からはわからない病気を目で見えるようにします。診療検査技師は医師が診断する材料となる画像を作ることが仕事です。
・RI(ラジオアイソトープ)検査とは
RIとは放射性同位元素のことです。同じ物質でも質量の異なる原子核を持つ物質はエネルギー的に不安定です。一定の割合で原子核が崩壊して別の物質に代わる性質があります。そのときに放出する放射線(γ線)をとらえて画像を結ばせるのがRI検査です。血液中にRIを含んだ薬液を注入して臓器の機能や代謝を撮影します。また、体内にあるさまざまなホルモンや薬物の量を抗原抗体反応を利用して、試験管の中で測定したりするのに利用されます。この検査における診療放射技師の仕事はRIを含む薬剤の管理、撮影機器の調整、検体の測定です。
・放射線治療とは
体表面や内部臓器にあるガン腫瘍を高エネルギーのX線や中性子線でたたく治療法のことです。
放射線が生物の細胞を破壊する性質を利用して、主にがん治療に使われています。放射線はがん細胞でも正常な細胞でも、すべての細胞を殺す力を持っています。正常な細胞は放射線の障害から回復する力を持っています。ところがガン細胞は放射線による影響を受けやすい性質があります。そのため正常な細胞の回復を図りながら繰り返し放射することにより、ガン細胞を徐々に殺していくことが出来ます。ガンの種類によっては放射線治療だけで治療することも可能です。
放射線治療において、診療放射線技師の仕事は、医師と相談しながらガンの状態に最もあった方法で高エネルギーの放射線を患者の幹部に照射することです。
・放射線管理とは
患者に照射した放射線の量、作業にあたった職員の被爆量などが法律で許容された範囲内にあるかを厳密に管理します。病院で使われる放射性物質を安全保管・管理します。
ここまでは、診療放射線技師の業務独占です。
この他、診療の補助として、磁気共鳴画像診断装置その他の画像による診断を行うための装置を用いた検査を行うことができます。
具体的には、医師の指示の下での、X線など放射線の治療のための照射、レントゲン写真の撮影、放射線を使用しない分野の画像診断(超音波検査、MRI撮影等)など多岐にわたります。